お笑い芸人&小説家の又吉直樹さんが手がけた大ヒット恋愛小説『劇場』が7月17日から全国のミニシアターを中心に公開され、Amazon Prime Videoでも全世界独占配信しています!
芥川賞受賞の『火花』より前に書きはじめていた『劇場』とはどれほどの作品なのでしょうか?
今回は原作と映画の比較を中心に「劇場ネタバレあらすじと感想評価!原作との違いやラストもチェック!」と題して紹介していきます!
劇場のネタバレとあらすじ!感想や評価は?
本作は主演に実力派俳優の山崎賢人さんと世界に認められた若手実力派女優の松岡茉優さんがヒロインを務めます。
また、『ナラタージュ』『世界の中心で、愛をさけぶ』など日本映画界に新たな風を吹き込んだ行定勲監督によって、恋愛の幸せと夢への葛藤や矛盾との向き合い方を表現されています。
実力派の演者×日本映画界に革命を起こす監督×独自の世界観を持つ小説家が生みだす『劇場』とはどんなストーリーなのでしょうか?
劇場のあらすじ
まずは公式サイトが公開している予告映像とあらすじ紹介をチェックして、作品のイメージを膨らませましょう!
【劇場 あらすじ】
高校からの友人と立ち上げた劇団「おろか」で脚本家兼演出家を担う永田(山﨑)。
しかし、前衛的な作風は上演ごとに酷評され、客足も伸びず、劇団員も永田を見放してしまう。
解散状態の劇団という現実と、演劇に対する理想のはざまで悩む永田は、言いようのない孤独を感じていた。
そんなある日、永田は街で、自分と同じスニーカーを履いている沙希(松岡)を見かけ声をかける。
自分でも驚くほどの積極性で初めて見知らぬ人に声をかける永田。
突然の出来事に沙希は戸惑うが、様子がおかしい永田が放っておけなく一緒に喫茶店に入る。
女優になる夢を抱き上京し、服飾の学校に通っている学生・沙希と永田の恋はこうして始まった。
引用元:オフィシャルサイト
ストーリーをまとめるとこんな感じです!
- 主人公の永田は劇団「おろか」で脚本家兼演出家を担当するが誰にも理解されず、理想と現実の差に孤独を感じている
- ヒロインの沙希は女優になりたい服飾の学生
- 二人は恋人になって同居をはじめ、自分を理解してくれる存在が心の支えになる
あらすじを読んでみて、夢を追いかける人の孤独を埋めるのは恋人だけど、寄りかかりすぎてしまうと崩れてしまうという葛藤と矛盾を描いた作品でしょう。
また、「一番会いたい人に会いに行く。こんな当たり前のことがなんでできなかったんだろう」というメインワードには恋人を手放してから感じる後悔の念があります。
夢を全力で追いかけたことがある人、誰かを心から好きになった人には深く刺さる作品でしょう。
劇場版のネタバレ
あらすじや予告映像では明かされていない部分を紹介していきます!
※以下はネタバレを含むのでご注意ください。
【劇場 ネタバレ】
永田と沙希が出会った後の話からです。
沙希からアイデアをもらって生まれた新作の「その日」はまずまずの評価を得ることができ、永田はもっと脚本に集中するためにアルバイトを辞めて、沙希の家に転がり込みました。
永田はどんどん沙希に依存していき、沙希にきつく当たってしまうことが増えて徐々に二人の心の距離は離れていってしまう。
ボロボロになった沙希は地元に戻ることをきっかけに永田との関係を終わりにします。
最後は互いに本音を話しながら涙を流しましたが、永田が演劇のお面でふざけて沙希の素敵な笑顔で幕と閉じました。
理想と現実の間でもがく中で恋人との向き合い方を考えさせられる作品です。
人の感情は複雑で脆くてどうしようもないもので、観る人によっては苦しく感じてしまうでしょう。
主人公とヒロイン、それぞれの目線からコメントチェック!
観る人によって受け取り方が変わる『劇場』への反応はどうでしょうか?
オフィシャルサイトが掲載しているコメントをチェックしてみましょう!
YOU(タレント)
台詞の端々が思い当たって痛いのです。
夢みる男は読まない本より着ない服より何より捨てづらい。笑
そしていつもこっちが変わらざるを得ない。
それでもその恋のおかげで変わった自分を抱きしめる力さえ身につけて
懐かしく愛おしいとさえ思ったりしながら また進んだりもできるのです。
まるでそれぞれの劇場のように。
倉持裕(劇作家・脚本家・演出家)
何者かになりたくてなれない若者の感じが、とにかく生々しい。
「あの頃」の格好悪さは嫌というほど知っている。
そう、「あの頃」は何かと苦しい。
自意識、自尊心、嫉妬心などが真っ直ぐ恋をさせてくれない。
そんな異質な時期の恋人たちは、あんなに愚かで傷だらけで貧乏なくせに、最後には、なぜああも輝くのか……!
引用元:オフィシャルサイト
YOUさんの恋愛観はNetflixオリジナル作品テラスハウスでも高評価で、本作を女性側の視点でコメントをしています。
「さすがYOUさん!」と思わせるようなコメントです!
倉持裕さんは主人公と似たような道を歩んできたからこそのコメントですね。
深く突き刺さるストーリーと最高クラスの名演に期待してください!
劇場の原作(小説)との違いやラストは?
映画でしか楽しめない『劇場』のシーンを紹介していきます!
原作をチェックしていない方はこちらを読むだけでも違いを楽しめるでしょう!
原作との違いは一つだけ
ストーリーを通して基本的には原作と違いはありませんが、ラストシーンに映画ならではの演出が用意されています。
原作を読んだ方でも行定勲監督のラストシーンのサプライズに驚くでしょう!
ラストシーンに映画ならではの驚きの演出が!
永田が演劇のために作ったお面でふざけ、沙希の涙を止めて笑顔にするまでは原作と同じです。
沙希の部屋でのラストシーン後に、壁が崩れてそこが舞台での演出だったことが種明かしされます。
つまり、永田が沙希との物語を舞台にして演じていたのです。
満員の観客の中に最後まで残る沙希の姿に、原作とは違って二人の物語が救われた形にしたんでしょう。
行定勲監督の映画ならではの演出に多くの人が驚き、報われた二人の物語の方が好きな方も多そうですね!
まとめ
今回は「劇場ネタバレあらすじと感想評価!原作との違いやラストもチェック!」と題して紹介してきました!
- 恋愛の幸せと夢への葛藤や矛盾との向き合い方を表現した作品
- 深く突き刺さるストーリーと最高クラスの名演に絶賛の声あり!
- ラストシーンには原作とは違うサプライズな演出が待っている
- 原作と映画のラストシーンはそれぞれ後味がちがう
『劇場』のポイントは、夢を全力で追いかけたことがある人や誰かを心から好きになった人に深く突き刺さるところです!
原作を読んでいる方も期待以上に楽しめる作品ですので、ぜひチェックしてみてください!!
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