テネットあらすじネタバレ!意味不明で解説&考察!海外の反応評判!

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意味不明と評判の映画「TENET テネット」

この記事では、その難解なテネットのあらすじネタバレを”世界一”わかりやすく、そして詳しく解説・考察していきます。

まだ、見ていない方はもちろんのこと、2回目、3回目見た方もさらに深く内容を知っていただくことができる内容となっております。

そこで今回は、「テネットあらすじネタバレ!意味不明で解説&考察!海外の反応評判!」
と題しまして、話題の「TENET テネット」に迫っていきます。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

テネットあらすじネタバレ

テネットは一度見ただけでは、話しは理解できないと断言できるほど複雑です。

まずは、わかりやすいテネットのあらすじからおさらいしておきましょう。

”世界一わかりやすい”テネットあらすじ

 

【時間から脱出し、未来の世界大戦を止めろ】

特殊部隊に属する、主人公『名もなき男』にテネットと名乗る組織から突如「第三次世界大戦を止める」よう指示されます。

どうやら、未来では過去に遡ることができる『時間の逆行』ができる装置が開発されており、『時間の操作』が未来の世界大戦を止める鍵であるよう。

協力者ニールと共に、主人公『名もなき男』は世界の終末を止める任務を遂行するのでした。

ざっとしたあらすじはこれぐらいです。

主人公の目的自体は『第三次世界大戦』を止めるためにスパイとして暗躍するという典型的なスパイ映画で、実は非常にシンプルなのです。

ただ、この映画の醍醐味である『時間の逆行』がかなり内容を面白く、また複雑にしているんですね・・・。

ですので、テネットを理解するためには、まずは、テネットは『時間逆行』を取り入れた『スパイ映画』であるということを理解する必要があります。

次に重要なのが、『アルゴリズム』という人類を滅亡させてしまう最終兵器の存在。

アルゴリズムとは9つのパーツに分かれており、それらが揃うことでアルゴリズムが起動します。

人類滅亡させることしかお願いできないドラゴンボールみたいなものだと考えれば、少し親しみやすくわかりやすいかもしれません。(テネットの作品観が壊れてしまいそうですが・・・)

映画が始まった時点で、9つのパーツうち8つは悪役であるセイターの手に渡っており、本作テネットでは、残りの一つを奪い合うという構図になっています。

 

【テネットのあらすじを理解するポイント】

  • テネットは『時間逆行』を取り入れたスパイ映画
  • 主人公と悪役との戦いはアルゴリズム最後のパーツ奪還のために戦っている

 

難しそうに思えた『テネット』のあらすじですが、実は、要点をまとめれば、上記のように非常にわかりやすくなるのです!

”世界一わかりやすい”テネットネタバレ

ではここからは、”世界ー”わかりやすいテネットのネタバレをご紹介していきます

 

【テネット~世界一わかりやすいネタバレ~】

CIAの特殊部隊員として、ウクライナのオペラハウスで起きたテロの鎮圧作戦に参加していた主人公。謎のオレンジ紐のストラップを付ける男に救われながらも、仲間を救い出しますが、テロリストに拉致され尋問を受けます。
尋問がくり返されるなか、仲間を救うために自らの命を断とうと、主人公は毒薬の入ったカプセルを飲み、自殺を図ります。

彼は船の上で目を覚まします。
実はカプセルの中身は鎮静剤で、謎の組織「TENET(テネット)」に助けだされたよう。
その謎組織「テネット」から“未来から来た敵と戦い、世界を救う”ように命じられます。

そして主人公はある研究所で時間逆行装置と「時間を逆行する弾丸」の存在を知り、弾丸の出どころを探ることになります。
その後、彼は相棒となるニールと合流し、弾丸の出どころはロシアの武器商人セイターであると突き止めます。

2人は彼に取り入るため、その妻キャットと接触を試みます。
彼女は元々、画商でしたが、セイターへ贋作の絵を売ったことで脅され、囚われの身となっていました。

彼女の信頼を得るため、彼らは贋作が保管されているオスロの空港の管理室へ向かいます。
しかし、そこで正体不明の何者かと戦闘になり、贋作の奪取・破壊には失敗してしまいます。
また、主人公たちはセイターの目的は巨大な時間逆行装置である「アルゴリズム」を使って、地球全体の時間を逆行させるということだと知ります。

「アルゴリズム」はその危険性から、それを開発した未来の科学者によって9つに分解され、過去のさまざまな場所に隠されていたようです。
セイターはすでにそのうち8つを手に入れており、主人公たちはセイターと最後の1つ「プルトニウム241」を奪い合うことに。

エストニアで主人公達は「プルトニウム241」を手にすることに成功しますが、時間を逆行してきたセイターに奪われ、キャットは逆行弾で撃たれ、瀕死の重傷状態に陥ります。
主人公とニールは彼女を治療し、回復までの時間を稼ぐため、逆行してオスロの空港の倉庫に戻ります。そこで主人公は過去の自分と鉢合わせ、あのとき出会った正体不明の人物が自分自身だったことを知ります。

自分が死ぬと「アルゴリズム」が起動するように設定したセイターは、過去の”××月14日”に戻り、自らの出身地であるスタルスク12で「アルゴリズム」を起動させる計画を立てていました。

それを知った主人公達は、時間を逆行させてスタルスク12へ向かいます。時間を順行する赤チームと逆行する青チームに分かれ、「プルトニウム241」を含む「アルゴリズム」の全てのピース奪還を試みます。

同じとき、キャットはセイターとベトナムにバカンスに行った”××月14日”に戻り、過去の自分が息子とともに船を離れている間にセイターが自ら命を絶たないよう見張ることに。
主人公達の打ち合わせでは、スタルスク12での作戦が成功し「アルゴリズム」が分解された後に、キャット自らの手でセイターを殺す計画でした。
しかしキャットは我慢の限界を迎え、作戦成功の連絡が入る前にセイターを殺してしまいます。

そのころスタルスク12では、「アルゴリズム」を起動させようとするセイターの手下達と、「テネット」の赤・青チームの激しい攻防がくり広げられていました。
名もなき男は敵の罠にはまり、トンネルのなかに閉じ込められてしまいます。
そんな彼らを救ったのは、リュックサックにオレンジ色のコードを付けた青チームの誰か。

時間を逆行していたこの男は、「アルゴリズム」がある場所へ男たちが入れるように内側からドアを開けました。
しかし、彼はセイターの部下に頭を撃たれてしまいます。

扉が開いたことで名もなき男は「アルゴリズム」を奪うことに成功。
青チームとして動いていたはずのニールが穴にロープを投げ込み、彼らを救出しました。 作戦を成功させた男たちは、再び「アルゴリズム」をバラバラにして過去に隠すことに。

別れ際、男がニールに彼らを過去に差し向けたのはいったい誰なのかと訊きます。
ニールは笑いながら、それは未来の「主人公」本人であることを告げ、再び逆行して去っていきました。

その時、主人公は、ニールのリュックサックにオレンジ色のコードが付いていることに気が付きます。

その後、新たな「現在」に戻った彼はプリヤがキャットの命を狙っていると知り、自らの手で彼女を始末するのでした。

 

まず、物語全体としてはテネットのヒロインであるキャットが撃たれるまでが順行、そして撃たれてから逆行になり、物語は最初へ戻っていきます。時間軸としては、キャットが撃たれるという出来事を境にして、始めに戻っていくのがテネットの特徴です。

【テネットの映画全体の流れ】

  • オペラハウス襲撃
  • オスロ空港侵入
  • カーチェイス・尋問
  • キャットが撃たれる    ~~~~~ここから逆行~~~~~~~~~
  • カーチェイス・尋問
  • オスロ空港脱出(順行目線では侵入)
  • スタルスク12の戦い(オペラオペラハウス襲撃事件)~~~再び順行へ~~~

ここでは、スタルスク12の戦いと同じ日に、映画最初で出てきたオペラハウス襲撃事件も起きているという点を頭に入れておいてください。

また、映画内で、ニールは3回主人公を助けます。一回目はオペラハウスで、二回目はスタルスク12でロープを垂らして主人公を引き上げるところ。そして最後は、洞窟内で、主人公の代わりに銃弾を受けるところですね。

余談になりますが、作者は、謎のオレンジのストラップ男(=ニール)がオペラハウス襲撃事件で、なぜニールがオペラハウスの会場に居合わせたのかが理解できませんでした。

しかし、ニールが未来の主人公に雇われた、未来人だと考えると納得がいくようになります。
未来人であるニールは主人公がオペラハウスでピンチに陥るという情報を知っていたので、オペラハウス事件まで逆行し、順行に戻り、主人公を助けたのだと考えられます。(もしくは、逆行弾を使っているので、未来から逆行している途中に主人公を助けたとも考えられます)

そして、ネタバレとして、最後に抑えておくべきなのは謎の組織TENETを作ったのはプリヤではなく主人公だったという点。

この映画での全ては、実は未来の主人公が全て作戦したものでした。

その割には、主人公本人はたくさんひどい目にあってましたが・・・

 

【テネットの”ネタバレ”を理解するポイント】

  • 物語の流れは「キャットが打たれる」という出来事を境目にして逆行に切り替わり、スタルスク12の戦いで再び順行に切り替わる
  • オペラハウス襲撃事件で主人公を救った謎の男は未来から来たニール!
  • TENETを作り、ニールを雇ったのは未来の主人公!

 

テネットが意味不明で解説&考察!

テネットはとにかく意味不明!!とネット上で言われています。ですが、実は、一つ一つ時間軸を整理したり、キャラクターのセリフをかみ砕いていったりすれば、少しずつ謎が紐解けていくのです!

意味不明なテネット”世界一”わかりやすく解説&考察

ここからは、”世界一”わかりやすいテネットの解説・考察に移っていきます。

ここでは、テネットでも最も意味不明と言われている「オペラハウス襲撃事件」「カーチェイス・尋問シーン解説」「スタルスク12の戦い」の3つのパートについてどこよりも詳しく、わかりやすく解説していきます。

【オペラハウス襲撃事件 解説】

オペラハウス襲撃事件は物語の始まりですが、とても早く進んでいくので、何が起こっているのかかなりわかりにくいです。

実はこの事件には6つの団体が関わっています。

【オペラハウス襲撃事件に関わる6つの団体】

  • テロリスト
  • КОРД (コルド)
  • ウクライナ政府
  • CIA
  • TENET
  • セイターの手下

 

ただ、この場面でメインで動いているのは、TENET、セーターの手下を除いた、テロリスト、КОРД (コルド)、ウクライナ政府、CIA、4つの組織なので、まずは、この4つの組織に注目して解説していきます。

 

このオペラハウス襲撃事件は簡単にいうと、ウクライナ政府が主導で、КОРД 、テロリストと協力して行った『CIAスパイ暗殺、プルトニウム奪還作戦』と言えます。

ウクライナ核施設からCIAスパイによって、プルトニウムが奪われたことに気が付いた、ウクライナ政府は、テロリストに、テロを起こすよう依頼します。また、ウクライナの特殊部隊КОРД にも、表向きは、人質の救出という名目でオペラ会場に侵入させながら、オペラハウス内部では、テロリストと協力し、CIAスパイの暗殺、プルトニウムの奪還に協力させることを命じます。

政府の筋書きとしては、オペラハウスにテロリストが占拠し、観客たちを救おうとしたが、テロリストが設置した爆弾によって多くの犠牲者が出てしまい、どさくさに紛れてオペラハウスに来ていたCIAスパイも殺害するというものです。

要するに1人を殺すために無関係な多数の観客を利用して、この殺害計画をうやむやにしようということです。

市民を守るはずの”特殊部隊”や”政府”がテロリストと協力関係にあるということがここでのポイントです。

 

『オペラハウス襲撃事件』を理解するためのポイント①

  • オペラハウス襲撃事件はウクライナ政府、テロリスト、そして特殊部隊КОРД 、3つの組織協力のもと引き起こされた
  • 表向きはテロリスト制圧、真の狙いはCIAスパイ暗殺
  • CIAスパイ暗殺をうやむやにするため、観客を巻き添えにしようとした

 

主人公を含めたCIA部隊はКОРДに成りすまし、このCIAスパイの救出に向かいます。

会場内に侵入した主人公は、市民を助けるはずの特殊部隊КОРДがテロリストに協力して、爆弾を設置していることが理解できていない様子。またКОРДのメンバーの一人も挙動不審の主人公を怪しみ、射殺しようとしますが、主人公はなんとか難を逃れます。

会場内に無数に設置している爆弾を回収しようとしている主人公でしたが、またしてもКОРДのメンバーに見つかり、射殺されそうになります。ですが、「逆行する銃」を使ったオレンジの紐のストラップをつけた謎の人物に命を救われます。

『オペラハウス襲撃事件』を理解するためのポイント②

  • ここまでの構図は主人公が所属する『CIA』(КОРДに成りすましている) VS 「КОРД」・「ウクライナ政府」・「テロリスト」
  • 状況が理解できない主人公は、本来味方であるはずのКОРДに殺されそうになりながらも、観客の命を救うために爆弾回収へ向かう

 

ここまではCIAとウクライナ政府チーム(ウクライナ政府・КОРД・テロリスト)、4つの団体の関係性を説明してきました。

ここから、TENET、セイターの手下達が関係してきます。

無事、爆弾を全て回収し終えた主人公はバンに乗り込みますが、運転手に襲われ、尋問を受けます。

主人公を尋問したこの男たちはセイターの手下だと思われます。おそらく、主人公が助け出した、プルトニウムの在りかを知っているCIAスパイを横取りするつもりだったのでしょう。また、この尋問している男たちは、CIAのふりをして主人公を騙していました。

持っていた薬を飲んで、自殺を図る主人公ですが、目を覚ますと病院に。その際に主人公を救ったTENETの幹部から、尋問していた男たちは、射殺したということが告げられます。

以上から、セーター・TENETこの2組織は、直接的には何も行ってませんが、セーターの手下は主人公達がバンに戻ってくることを先読みして待ち構えていると予測できます。またTENETは先読みした、セーターの手下たちの行動をさらに先読みし、全てをコントロールしているようにも捉えられます。

両者とも、逆行できる回転ドアを所持しているので、未来の情報を得たのだと考えられますがTENETが一歩上手だったようです。

また、ウクライナ政府の企みを把握し、CIAにスパイ救出を命じたのもTENETなのではないかと推測できます。

『オペラハウス襲撃事件』を理解するためのポイント③

  • 最終的な構図は、『CIA』 VS 『ウクライナ政府チーム』(政府・テロリスト・КОРД)・おこぼれ待ちの『セイターの手下たち』・全てを把握している『TENET』の4つ巴の戦い

 

わかりやすく、図に表すとこのような感じになります。

【オペラハウス襲撃事件の6団体の関係性】

TENET(全てお見通し、未来からの情報?)

セイター一味(おこぼれ待ち)

CIA VS ウクライナ政府・テロリスト・КОРД

 

TENETはこのオペラハウス襲撃事件を掌で転がし、高見の見物をしていたといった感じでしょうか。

ただ、目的のプルトニウムは実は、ウクライナ政府の元に渡っています。

だったら、TENETの作戦は失敗なのでは?と思われるかもしれませんが、きちんと成功しています。テネットでは『歴史は変えることができない』という前提で構成されているからです。

他のタイムスリップの映画のように、複数の未来は存在しません。映画自体に一本の軸が通っており、そこを順行したり、逆行したりしているにすぎません。

ですので、TENETの作戦は「失敗を織り込んだ上の成功」だと言えます。

 

このオペラハウスの襲撃ですが、説明がほとんど無いので、理解できないのも無理はありません。

また、映画全体を通しても、こちらのシーンが自体もかなりスピード感があり、何が起こったのかわからないまま、次々とストーリーが展開されていきます。

ですが、このように一つひとつかみ砕いていけば、理解できるようになります。

また、オペラハウス襲撃事件がこのような構図であることは実は、登場人物の会話や描写から考察することができます。

【ウクライナ政府・テロリスト・КОРД (コルド)が協力していることがわかる描写】

・テロリストが現れるのを知っていたかのように特殊部隊の到着が早過ぎる。

・ウクライナ政府が関わっている根拠:ウクライナの国家警察であるКОРДが出動し、しかも観客を眠らせた上で救出もせず爆破させようとしている。つまりまともな出動ではない。КОРДに作戦の指示ができるのは国家権力のみ→ウクライナ政府が関与

・テロリストが政府に雇われた根拠:事件発生前から主人公が待機している→計画されたテロ。また、主人公がVIPに偽装したCIAスパイに、「You’ve been made. This siege is a blind for them to vanish you.」と言っている。つまり包囲作戦は偽物だと言っているため、テロリストと警察はグルだとわかる

・恐らく主人公を尋問していた男、最初に主人公と同じ車に乗ってた男はセイターの手下だと思います。
彼の目的はウクライナ政府に忍び込んだCIAスパイを劇場テロから救出し、プルトニウムの情報を聞き出すこと。そのためにCIAである主人公を雇ったんだと思います。
しかし主人公はあくまでCIAの人間なのでCIAのスパイをセイターの手下に引き渡さないようにするためスパイが着ていたスーツを別のCIAエージェントに着させて、スパイには特殊部隊の服を着させてカモフラージュ。
劇場から出てセイターの手下の車に乗った時「違う男だ!」と言ったのは替え玉がバレた証拠。そしてスパイは残念ながら結局ウクライナ政府に捕まりプルトニウムはウクライナ政府の手元へ。
ちなみにスパイがオペラ劇場にいたのは恐らくウクライナ政府の人間が一緒にオペラ観に行こうよと誘ったため。VIPルームで一緒にいたのがウクライナ政府の人間。その証拠にテロが起こった時慌てることなく銃をそっと取り出してます。テロは全部ウクライナ政府の仕業です

参考:TENET/テネット オペラハウス襲撃事件の真相とシーン解説【少ネタバレ】 コメント欄より

 

カーチェイス・尋問シーン解説

おそらくテネットの中でも最も意味不明で難解なのが、こちらのカーチェイス・尋問シーン。

かなり難解なシーンですが、シーンを細かくしたり、キャラクター視点ごとに解読していくと、少しずつ分かっていただけるはずです。

 

カーチェイス・尋問シーンの全体の流れは下記のようになります。

わかりやすくするためにここでは仮の時間として【12:00】からカーチェースがスタートし、【12:30】から主人公、キャットへの尋問が始まったとして説明を進めていきます。

12:00       カーチェイススタート

12:10                       主人公、捕まり、倉庫へ移動

12:30         尋問スタート

12:33         尋問終了

~~~~~~~~~~~ここから逆行~~~~~~~~~~~~~~~

12:33         尋問スタート(順行では終了)

12:30        尋問終了(順行ではスタート)

12:10        主人公、セーターの手下から解放される(順行では捕まる)

12:00          カーチェイス終了(順行ではスタート)

 

また、カーチェイスシーンでは4台の車が登場します。車種と順行か逆行か、運転手・同乗者を記載しています。この内三台が黒色で一台だけ白色なので、見分けがつけれません。映画中にこの車の色分けしてくれたらもう少しわかりやすかったはずなのですが・・・

 

カーチェイスシーンで登場する4台の車(順行or逆行/運転手・同乗者)

  • BMW(順行/主人公・ニール)
  • SAAB(逆行/主人公)
  • AUDI(逆行/セイター・キャット)※AUDIとセイターは逆行だが、キャットは順行
  • ベンツ(順行/セイター・セイターの手下)※ベンツ・セイターの手下は順行、途中で乗り換えてきたセイターは逆行

ベンツにはセイターの手下が乗っており、途中で、逆行セイターがAUDIから乗り換えてきます。

それでは、ここから本題の解説に入っていきます。

ここでは、より分かりやすくするために『カーチェイスシーン』と『尋問シーン』を一つずつ分けて解説していきます。

・『カーチェイスシーン解説』

12:00 護送車からプルトニウム奪還成功

12:02 BMWに後ろ向きで走るAUDIが近づいてくる(逆行セイター、順行キャットが乗っている)

12:03 逆行セイター、銃口を順行キャットに向け3.2.1のカウントダウンをして主人公を脅す

12:04  横転したSAABが元に戻り後ろ向きに走り出す→BMW、AUDI、SAABの3台がほぼ並走する

12:05 主人公がプルトニウムの箱をセイターに投げ渡す。(プルトニウム本体は逆走するSAABに投げ入れる。)

12:06 手下が運転する順行のベンツが近づいてきて、逆行セイターは逆行AUDIから 順行ベンツに乗り替える

12:07 逆行セイターは順行ベンツの中で、容器の中身が空だと気が付き、容器を投げ捨てる

12:07:30秒 主人公、逆行AUDIに乗り移る(キャットが取り残されている)

12:08  主人公、AUDIを止める

12:10 セイターの部下に捕まる→車に乗せられ倉庫へ連れていかれる

12:12 BMWではプルトニウムは見つからず、主人公の言ってたことは嘘だとわかる

12:13 逆行セイター、主人公の乗っていたBMWを捜索終了(逆行目線では捜索開始)

12:15 逆行セーター 順行ベンツに乗り、倉庫へ向かう(逆行目線では倉庫からBMWの元へ到着する)

12:30 主人公・逆行セーター 倉庫で合流、尋問開始 ニール突入で尋問終了

~~~~~ここから逆行~~~~~~~

12:33 尋問開始(順行目線では尋問終了)

12:30 尋問終了(順行目線では尋問開始)
・逆行主人公は逆行世界のレクチャーを受け、逆行SAABに乗り高速道路へ向かう。
・逆行セーターは順行ベンツに乗り(逆行目線ではこのベンツは逆走)、BMWの元へ向かう

12:15 逆行セイター、順行ベンツで、BMWへ到着。BMW内の捜索開始(順行目線では捜索終了)

12:13 逆行セーターBMWからプルトニウムが見つからず、主人公の言ったことは嘘だとわかる。

12:10 順行主人公、手下から解放(順行目線だと捕まる)される。

12:08 順行主人公、AUDIを始動させる(順行目線だと止める)

12:07:30 逆行主人公AUDIからBMWに乗り戻る(順行目線だとBMWからAUDIに乗り移る)

12:07 空の容器がベンツに戻る(順行目線だと空の容器が投げ捨てられる)

※この容器は12:15~12:07の間に高速道路に到着した主人公にGPSが付けられている

12:06 逆行セイター、順行ベンツから逆行AUDIに乗り替える

12:05 逆行主人公がSAABで追いつき、BMWとAUDIの間に入る。
・逆行主人公はプルトニウムをBMWに投げ返す(順行視点では順行主人公がBMWから逆行SAABに投げ入れる)
・逆行セイターがプルトニウムの箱を主人公に投げ返す。(順行視点では主人公がプルトニウムの箱をセイターに投げ渡す。)

12:04 逆行セイターAUDIをSAABに接触させSAABを横転させる

12:03 逆行セイターキャットに銃を突き付けて、1.2.3とカウントアップ(順行目線では3.2.1のカウントダウン)

12:02 AUDIが後ろ向きに走るBMWから離れていく。(順行では近づいてくる)

12:01 SAABに近づき、火をつける。

12:00 護送車にプルトニウムを戻す(順行ではプルトニウムを奪う)

まず、主人公目線からの解説です。主人公の動きは実はそれほどややこしくありません。
カーチェイスの順行の時点で主人公は逆行の仕組みを知らないので、セイターと違い、未来を見据えた行動をとっていません。目の前にあることを一つずつ処理していっています。

また、逆行でも主人公が行うことは空の箱にGPSを付けることと、SAABの運転の2点だけです。

SAABに乗って逆行主人公がしたこと(されたこと)は、BMWとAUDIの間に入りプルトニウムを外に出すこと(順行目線ではプルトニウムが投げ入れられる)とSAABを横転させられることぐらいです。

カーチェイスシーンの理解のポイント【主人公目線】

  • 順行目線での主人公の動きは単純。(この時点では逆行の仕組みを知らないため)
  • 逆行主人公は、SAABの動きを追うだけでOK!

 

セイターは主人公とは違って逆行を巧みに利用してきます。カーチェイスのシーンではセイターは一貫して逆行です。

逆行セイターの視点で見ていきましょう。

逆行セイターが行うことは、主に下記の3つです。

 

【逆行セイターがカーチェイスでしたこととその順番】

1.ベンツに乗って、BMWの捜索

2.ベンツからAUDIに乗り替え、主人公とキャットを脅す

3.SAABを横転させ、火をつける(順行目線ではSAABを横転させる→主人公、キャットを脅す→AUDIからベンツに乗り替え→BMWの捜索という順)

 

実はカーチェイスシーンは逆行セイターがBMWを捜索するシーンにこのカーチェイスシーンを理解する鍵があります。

まず、逆行セイターは倉庫での尋問で、BMWにプルトニウムがあると聞いたため、BMWを捜索しますが、見つかりません。

セイターは今の状況を考え、過去の主人公がプルトニウムを持っているところまで戻れば確実に奪えると思いつきます。
そこでセイターはさらに逆行して過去に戻り、主人公とキャットを脅し、カーチェイスをしてプルトニウムを奪うと考えつきます。

もしこの時点でプルトニウムが見つかっていたなら、あのカーチェイスシーンはなかったのかもしれません。(ただし過去は変えられませんが・・・)

また、セイターは順行の主人公を脅したすぐ直後に、逆行しているSAABに乗る主人公を横転させ、火をつけています。つまり逆行セイターは、順行、逆行主人公をほぼ同時に相手しているということです。とても器用ですね・・・

 

カーチェイスシーンを理解するポイント【逆行セーター視点】

  • BMWにプルトニウムがあるという主人公の嘘がカーチェイスに発展させた。
  • 逆行の仕組みを理解している逆行セイターは順行、逆行主人公を同時に相手して、どちらも制している

 

また、キャットは順行なのに、逆行AUDIに乗っています。とてもややこしい状況にありますが、縛られて動けなくなっていて、何もしていないので、物語の展開にはほとんど関わってきません。

ですので特にキャットの行動には気に掛ける必要はありません。ただ、後ろ向きに進む車に乗っていたので、さぞ怖かったことでしょうが・・・

では次は尋問シーンについて解説していきます。

・『尋問シーン』解説

まず、仮の時間として12:30から尋問がスタートすると設定します。

また順行視点でセイターはほぼ何もしないので、順行では主人公に焦点を当てます。

一方、逆行ではセイターの動きが多くなるので、逆行はセイターの行動にフォーカスして話を進めます。

 

尋問シーン(順行:【主人公目線】)

12:30 主人公が倉庫に連行、赤の部屋で拘束。セイター(順行)は隠れて待機。
隣の青の部屋には、キャット(順行)、セイター(逆行)がいるのが見える

12:32 主人公は青の部屋の逆行セイターがキャットを撃たれるのを見る。主人公はこの逆行セイターにBMWにプルトニウムがあると嘘をつく。

12:32:05秒 数秒後、隠れていた順行セイターが主人公のいる赤の部屋に現れ「どっちだ早く言え」主人公「もう言った」

12:33 ニールが主人公救出、順行セイターが回転ドアに入り逆行するのを見る

~~~~~~ここから逆行【セイター目線】~~~~

12:33 逆行セイターはニール達が帰っていく(順行目線だと突入してくる)のを見る

12時32分05秒 主人公「もう言った。」順行セイターが赤の部屋から出ていく(順行目線だと赤の部屋に入っていく)

12時32分00秒 プルトニウムがBMWにあるという情報を聞く→逆行セイターキャット(順行)を逆行弾で撃つ

12時30分 主人公が倉庫から出ていき(順行目線では連れてこられ)青の部屋でキャットへの尋問を終える(順行目線では尋問を始める)

 

ここで抑えるべきポイントは、尋問シーンでセイターが順行時間軸にいるときは、隠れているだけで、ほとんど何もしないということです。

セイターが順行で唯一行うのは、主人公が青の部屋のセイターにBMWにプルトニウムがあると言った”直後”に出きて「早く言え」ということだけです。(おそらく部屋の外に居たので主人公の声が聞こえなかったため)

場所を教えたにも関わらず、「早く言え」と聞いてくるセイター(この時間軸で言うと12:32~12:32:05秒のほんの数秒の間)に対して、不思議そうな表情で、「もう言った」と答えます。ここが尋問シーンで一番混乱するポイントだと思います。

要するに主人公はそれまで、やり取りを”逆行”セイターとしていたのに、急に”順行”セイターが出てくるので、とてもややこしく感じてしまうわけなのです。

また、順行目線では、なかなか隠し場所を吐かない主人公に居場所を吐かせるためキャットを撃ち、脅しますが、逆行目線では、居場所を聞いた後にキャットを撃っています。

逆行でキャットを撃たないと、順行の時間軸で主人公を銃で脅し、居場所を吐かせるという事実が作れないので、順行の辻褄合わせのため、居場所を聞いたにも関わらず、キャットを撃っているのです。

 

尋問シーンを理解するポイント

  • 【主人公目線】青の部屋にいるセイターに嘘の情報を言ったのに、数秒後に現れた赤の部屋のセイターが同じことを聞いてきたので、困惑する。
  • 【セイター目線】隠れていた順行セイターは、主人公が偽情報を青の部屋にいる逆行セイターに伝えた数秒後に、赤の部屋に現れる。
  • 逆行セイターは、プルトニウムの居場所を聞いた後でキャットを撃っている

 

これが、カーチェイス・尋問シーンの全貌です。

かなり、調べに調べたうえで、考えに考えたので、おそらく正しいとは思いますが、どこか矛盾点はあるかもしれません・・・

因みに、割と詳細な説明が書いているTENETのパンフレットにこのカーチェイスのシーンは理解が及ばないと投げていたくらいなので、相当難解で、意味不明になるのは当然なのです・・・。

【スタルスク12の戦い】解説

 

アルゴリズムの居場所がセイターの故郷で、オペラハウス爆破テロと同タイミングで爆発事故が起きていたスタルスク12にあると特定した、主人公達はスタルスク12で爆発があった10分前まで逆行し、アルゴリズムの奪還を目指します。

実は、このスタルスク12の戦いはネット上で「運動会」と言われて皮肉られています。

確かに赤と青のワッペンを付けた集団がごじゃごじゃ何やら意味不明なことをしているので、
運動会という表現はとてもしっくりくる気がします。

しかし、スタルスク12の戦いも細かく分けて整理するとすんなり理解できるようになります。

まずは、大前提として、主人公たち一行は赤の順行チーム(主人公所属)と青の逆行チーム(ニール所属)の二つに分かれます。要するに「時間の挟み撃ち」で敵と戦うわけです。

加えて、目的についてです。

主人公達の目的は当然アルゴリズム奪還です。

そしてセイターの手下たちの目的は爆発によって、アルゴリズムを地下深く埋め、未来人が掘り起こすまで、誰も取れなくなるようにすること。

正直、地下深く埋めたところで、後で掘り起こせるのでは・・・?と思ったのですが・・。

制限時間は10分。10分後にセイターの手下たちは爆弾で、アルゴリズムを永久に隠してしまいます。

『スタルスク12の戦い』を理解するポイント①

  • スタルスク12の戦いは赤の順行チーム(主人公所属)と青の逆行チーム(ニール所属)によるアルゴリズム奪還作戦
  • 制限時間10分を超えると、敵チームは爆発によってアルゴリズムを地下深くに隠してしまう

 

まずは主人公が属する、赤の順行チームの動きから追っていきましょう。

【赤:順行チームの動き】

主人公たち赤の順行チームは最初から最後まで順行ですので、流れだけを簡単に解説していきます。

爆心地へと続く洞窟の入口へと進もうとする主人公たちですが、何者かが大きなクラクションを鳴らし、何かを訴えようといてきます。しかしそれに気づかぬ主人公たちはそのまま洞窟を進みますが、敵の罠により、爆弾で入口を塞がれてしまいます。

爆心地へと続く洞窟の入口を敵の罠によって塞がれた、主人公たち。アルゴリズムを奪い取るため、ひたすら進みますが、すんでのところでカギがかかった鉄格子に行く手を阻まれます。

その鉄格子の側には、青チームとみられる男の死体が(逆行ニール)。その死体はオレンジ色のストラップが付いたリュックサックを背負っていました。

主人公を打とうとするセイターの手下。しかし先ほどの死体の男(逆行ニール)が順行の時間軸によって蘇り、主人公をかばって撃たれ、中から鉄格子の鍵を開けてくれました。

そのままその男は走り去り、主人公たちはアルゴリズム奪還に成功。”順行”のニールに引き上げてもらい、命からがら爆破から逃れ、任務完了です。

『スタルスク12の戦い』を理解するポイント②

  • 赤チーム(順行)の主人公は常に順行
  • 逆行ニールの活躍(鉄格子を開ける、主人公を守る)により作戦は成功した。

 

次にニールが所属する青の逆行チームの動きです。

【青チームの動き(実質ニール個人の動き)】

ニールは逆行チームの一員として、スタルスク12の爆心地の敵の駆逐と情報収集に奔走します。

逆行サイドから主人公が敵が洞窟の入口に爆弾を仕掛けていると知ったニールは、急いで順行に切り替えます。

ニールはここから、アルゴリズム奪還完了まで順行状態になります。順行に戻ったニールはクラクションを鳴らし、主人公たちに注意を促しますが、主人公達はこれに気づかず、罠にはまってしまいます。

そこからニールは主人公の成功を信じ、丘の上へ移動していきます。アルゴリズムを奪還した主人公の元へロープを垂らし爆発から主人公を救います。

任務は完了しましたが、ニールはさらにここから逆行します。ミッション達成のために主人公を凶弾から守り、鉄格子の鍵を開けないといけないからです。

そして、再度逆行したニールは内側から地下扉の鍵を開け、主人公を庇って死にます。

『スタルスク12の戦い』を理解するポイント③

  • スタルスク12の戦いでのニールの動きは逆行→順行→逆行
  • ニールが順行に切り替わったのは、主人公たちにクラクションを鳴らすため
  • ニールの二度目の逆行はミッション完了後、過去の主人公を助けるため。

 

また、下記が、とても分かりやすくスタルスク12の戦いでのニールの動きを表しています。

【スタルスク12の戦いでのニールの動き】

テネット ニールの行動解説図

引用:Ciatr【ネタバレ】映画『TENET テネット』の全貌をわかりやすく解説!逆行世界では何が起きていた?

 

また、スタルスク12の戦いでは、逆行ニール、逆行→順行ニール、逆行→順行→逆行ニールと3人ニールが存在する瞬間があります。

【3人のニールがそれぞれ行ったこと】

  • 逆行ニール:敵が罠を仕掛けるところを発見する
  • 逆行→順行ニール:主人公にクラクションを鳴らす、主人公がプルトニウム奪還後の爆破で、ロープを垂らして、主人公を助ける。ミッション達成後、主人公に別れを告げる。
  • 逆行→順行→逆行ニール:洞窟に入り、鉄格子の鍵を開ける→銃で撃たれ死亡

スタルスク12の戦いのシーンでは逆行の行動と順行の世界が直接関わり合うのは、逆行ニールが鉄格子を開けるシーンぐらいなので、実は順を追って理解していけばそれほど難解ではないのです。

テネットはなぜ大ヒットしたのか考察・解説

ではここから、テネットがなぜヒットしたのかを、筆者の考えを踏まえて、考察していきたいと思います。

テネット大ヒットの秘密その1【上映時間短縮が謎を呼び、大ヒットにつながった!?】

もともとテネットは、3時間以上の上映時間の予定でしたが、削りに削って2時間半(151分)の上映時間となったようです。

コロナの感染リスクを低くするためか、なんやら大人の事情があったのかわかりませんが、この削られた時間に映画内の謎を解説する描写や説明がされる予定だったのでしょう!

ですが、この「上映時間の短縮」がテネットをより難解な映画に仕立て上げ、ネットや口コミで、「意味不明」や「わからない」と話題になりテネットを大ヒット作品へと引き上げたのではないかと考察できます。

ですが、もちろんアクションシーンや、圧倒的な、映像や音も大ヒットの一因なのは間違いありません。ただ意味不明なだけでは、お客さんも何度も足を運んだりしませんからね!

テネット大ヒットの秘密その2【監督クリストファー・ノーランドの映画界を救うという気持ちが大ヒットにつながった!】

今回のコロナ禍で、全米で次々と映画劇場が閉鎖、また映画の上映も次々と延期になる中、テネットのクリストファー・ノーランド監督は下記のようなコメントを残しています。

 

Movie theaters have gone dark, and will stay that way for a time. But movies, unlike unsold produce or unearned interest, don’t cease to be of value.

『映画館は闇に包まれた。そしてしばらく闇の中に止まりつづけるであろう。

しかし映画はこれからも価値あるものでありつづける』

参考:The Washington Postより和訳

 

このコメントから、映画産業がコロナ禍で苦境に立たされている中、映画の持つ可能性を信じているという強い信念を感じます。

また、下記のようなコメントもテネット公開前に残しています。

These are places of joyful mingling where workers serve up stories and treats to the crowds that come to enjoy an evening out with friends and family. As a filmmaker, my work can never be complete without those workers and the audiences they welcome.

『映画館は映画館で楽しむ観客や、その観客をもてなす従業員たちによって成り立っています。一人の映画監督として述べさせてもらうと、やはり従業員や観客無しでは、私の仕事は成り立たないのです。』

参考:The Washington Postより和訳

今回のコロナ禍においてアメリカでの多数の映画館の従業員が解雇されてしまいました。
その状況をノーランド監督は大変悲しく思っていたようです。

実は、テネットを公開することに対して周囲から反対もあったようです。
ですが、思い切って、公開に踏み切ったのも、このような映画業界への思いがあったからこそでしょう。

そして、結果は見事に大ヒット!!!!

ノーランド監督の思いは届き、見事、映画業界を救うという結果をもたらしたのです!!

海外の反応評判がエグい!

さてここからはテネットについての海外の反応・評判について見ていきます!

海外でも話題になっているテネット。もちろんテネットを賞賛する声もたくさんあるのですが、

実はとても面白い角度からこの映画を評価しているんです。

テネット海外のお客さんの評判。テネットはBL映画!?

海外でのテネットの評判を調べているととても不思議な現象が見受けられました。

それは、主人公とニールがまるで恋人のように愛し合っていると解釈しているのです。

&

確かに、ニールは劇中で、何度も主人公の危機を救っており、友情以上の感情はもしかしたらあるのかもしれませんが・・・どうなんでしょう・・・そうだとしたら、さらに話が複雑になってきそうですよね・・・・

 

テネット海外の評論家の意見

Through no fault of its own, “Tenet” has become a Brian of a film. In other words, it is a decent, generous, and far from perfect entity that has been lumbered with the duties of a messiah. Being the first blockbuster to be released for public viewing since the reign of covid-19, it bears with it the hopes of an entire industry. Will people rise from their couches and, having weighed their craving for collective entertainment against the risk to their health, flock once more to the pictures?

引用元:海外映画評論サイト  Rotten Tomatoes より引用

ここでは「COVID-19による状況下でも、上映し、大ヒットを記録した、業界を救う救世主のような映画だった」と評価されています。

このようにテネットをこのコロナの状況と関連づけて、今回の映画の営業が低迷する映画業界に大きな影響を与えたとして評価するコメントも多く見られました。

 

また、本作の監督クリストファー・ノーラン監督の代表作「インセプション」が夢の世界の出来事なので、夢に関連付けてかかれたレビューも多々ありました。

 I was experiencing a dream within a dream. So lucid dreaming is something I was interested in, and seeing it played out in Nolan’s movie ten years ago excited me then and excites me still.

引用元:海外映画情報サイト RogerEbertより引用

 

You learn that time is so fluid in a dream that five or ten minutes can seem like a whole day of activities. So watching some of the characters age in “Inception” felt so real.

引用元:海外映画情報サイト RogerEbertより引用

 

ただ「テネット」にインセプションのような「夢」要素まで関わってきたら、もう理解するのはほぼ不可能ですね・・・・

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「テネットあらすじネタバレ!意味不明で解説&考察!海外の反応評判!」と題しまして

評判の『テネット』に迫ってみました。

まとめとしては

  • テネットは一見難解そうだが、一つずつ考察していけば理解できる!
  • テネットのノーランド監督の映画愛がテネットを大ヒットへ導いた!
  • テネットは海外でBL映画では??と噂されている!!

実は作者は諸事情により映画をまだ見ていません。

普通であれば、映画鑑賞→あらすじ・解説となるはずですが、

私はあらすじ・解説→映画鑑賞という順番になりそうです。

そうです。まるでテネットの世界のように逆行しているのです。

気が付かないうちにテネットの世界に引きずり込まれてしまったのでしょうか。

これを読んでるあなたは順行世界の人間ですか?それとも気づかぬうちに逆行世界に迷い込んでいませんか・・・?

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