大ヒットシリーズ「るろうに剣心」がいよいよ完結編を迎え、主演の佐藤健さんにますます注目が集まっています。
テレビドラマでも休みがあるのかと心配になるほど毎クール出演しており、端正な顔立ちだけでなくその演技力も高く評価されています。
そんな佐藤健さんですが、映画でも数多くの主演をこなしており、評価は分かれているものの是非紹介したい作品も多いです。
そこで今回は「【2010~2020年】佐藤健主演映画の高評価ランキングトップ10!」と題して、有名レビューサイトの評価を参考にランキング形式でお伝えします。
佐藤健主演映画の高評価ランキング10位~4位
まずは佐藤健さん主演映画の高評価ランキング、10位から4位までの7作品を紹介します。
コミックや小説を原作したものが多いので、元からあるキャラを佐藤健さんがどう演じているのかをレビューも参考にしながらお伝えします。
それではご覧ください。
10位:いぬやしき(2018年)
(C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉/講談社
引用元:映画.com
「いぬやしき」は「GANTZ」の奥浩哉さんの同名コミックを実写化、GANTZに引き続き佐藤信介監督がメガホンを取ったSFストーリーです。
初老のサラリーマン犬屋敷(木梨憲武さん)と、高校生の獅子神(佐藤健さん)は謎の事故に巻き込まれますが、機械の体に生まれ変わり強大な力を得ます。
獅子神は自分に背くものを支配するためにその力を使い、犬屋敷は獅子神に傷付けられた人々を救うために奮闘します。
普段は善人役も多い佐藤さんが悪役となり、それに対するヒーローがとんねるずの木梨さんという、絶妙な配役のシュールさが話題になりましたね。
佐藤さんは悪役らしい冷酷で邪悪な部分と、母親や恋人と接する際に見せるやさしさや憂いを上手く演じ分けていると高評価されています。
ただ、人間ドラマを深く描いている分ストーリーにスピード感がなく、全体的にダラダラしながらラストに向かう展開が評価を下げた印象です。
9位:世界から猫が消えたなら(2016年)
(C)2016 映画「世界から猫が消えたなら」製作委員会
引用元:映画.com
川村元気さんの同名ベストセラー小説を、「帝一の國」「恋は雨上がりのように」の永井聡監督が実写化した作品です。
佐藤健さん演じる脳腫瘍で余命いくばくもない郵便局員が、自分そっくりの悪魔に大切なものと引き換えに、寿命を1日延ばしてもらうことになります。
大切なものを記憶と共に失いながら1日ずつ延命していく中で、元恋人に再会したり、親友や疎遠になっていた父の思い、亡き母の手紙に触れながら人生最後の日に大きな決断を下します。
強くかっこいい役も多い佐藤さんが泣き虫で優しいキャラを演じており、それがストーリーと相まって高評価に繋がっています。
また、共演の濱田岳さん、宮崎あおいさん、奥田英二さんなどの評価も高く、豪華俳優陣の演技を存分に堪能できます。
しかし、原作を読んだ方は理解度が深まったと高評価なのですが、読んでいない方には、「抑揚がない」、「テンプレ過ぎる」というマイナス評価が目立ちます。
そのため、原作を読んだ方にはおすすめですが、「悪魔や天使が何らかの条件と引き換えに希望を叶える」というファンタジーにありがちな設定を好まないなら、見ないほうががよいかもしれません。
8位:亜人(2017年)
(C)2017映画「亜人」製作委員会 (C)桜井画門/講談社
引用元:映画.com
アニメがテレビシリーズ2期、映画3部作にもなった、桜井画門さんの大人気コミックの実写化作品です。
佐藤健さんが演じるのは、絶対に死なない新人類「亜人」である研修医の永井圭
永井は交通事故で死んだあとすぐに生き返ったため亜人であることが発覚、国の非人道的な人体実験にさらされていたところを、同じ亜人である佐藤(綾野剛さん)に救出されます。
しかし、佐藤は国家転覆を狙うテロリストであり、その思想に共感できない永井は人類と亜人テロリストの戦いに身を投じることになります。
漫画が原作の映画にありがちな「凝縮しすぎたいいとこ取り感」がやや評価を下げていますが、佐藤さんと綾野さんを中心としたアクションシーンが絶賛されています。
また、CGを駆使してアニメチックな映像にしているのも原作ファンからの評価が高く、アクション映画として完成度の高さが評価されています。
ただし、レビューでは敵役となる綾野さんに対する評が多く、作品全体の評価も綾野さん演じる佐藤が引き上げている印象なので、佐藤健さんの存在感はやや薄い作品かもしれません。
7位:るろうに剣心 伝説の最期編(2014年)
(C)和月伸宏/集英社
(C)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会
引用元:映画.com
和月伸宏さんの同名ベストセラーコミックを、大河ドラマ「龍馬伝」で知られる大友啓史監督で実写化した映画の第2弾です。
原作でも人気の高い「京都編」を前後編に分け連続公開した、こちらはその後編です。
ネタばらしですが、この後ランキング第2位に前編の「京都大火編」が登場するので、ストーリーはそちらで紹介します。
主人公「緋村剣心」役の佐藤健さんを始め、武井咲さん、蒼井優さん、江口洋介さんなど前作からのキャスト陣も再集結しており、公開当時に続編としての期待感が高まったのを覚えています。
さらに、龍馬伝では主役として佐藤健さんと共演、大友監督ともタッグを組んだ福山雅治さんが、主人公の剣の師匠として出演しています。
2部作のため前後編合わせて評価するのが基本かもしれませんが、単体で見ると前編に比べやや評価が低いのが気になりますね。
その原因は、これまでの作品に比べ、剣心のキャラが原作から少し離れてしまっていることにあります。
敵とのラストシーンや剣心が闘う大義が映画のための新解釈になっていることに、原作ファンの不満が集中しています。
そのため、原作を忠実に再現した作品を好む方は、少し期待値を下げてから観るとよいかもしれません。
6位:るろうに剣心(2012年)
(C)和月伸宏/集英社 (C)2012「るろうに剣心」製作委員会
引用元:映画.com
るろうに剣心の記念すべき映画化第1弾が、6位にランキングしました。
漫画が原作でアニメ化もされているのですが、映画化第1弾から佐藤健さんが主人公の「緋村剣心」のイメージにピタリとはまるという評価が多いです。
そして、豪華俳優陣のキャラもそれぞれに魅力的で、映画らしいド派手なアクションと、キレキレの殺陣がストーリー展開を大いに盛り上げてくれています。
ただ、個人的にはもう少しランキング上位かと思っていたため、6位でもむしろ評価は低いと感じています。
その理由ですが、例えば「人斬り抜刀斎」とまで呼ばれた主人公が、なぜ人斬りを止めたのか?
また、剣心がしゃべる時になぜ「○○でござる」と言うのかなど、設定の背景が深堀りされておらず、唐突な印象を受けた方も多かったようです。
原作を限られた上映時間の映画作品にまとめる難しさが出ているということなのかもしれませんね。
5位:カノジョは嘘を愛しすぎている(2013年)
(C)2013 青木琴美・小学館/「カノジョは嘘を愛しすぎてる」製作委員会
引用元:映画.com
青木琴美さんの同名人気コミックを実写化した、音楽業界を舞台に展開されるラブストーリーです。
佐藤健さん演じる若き天才サウンドクリエーター「小笠原秋」は、かつて自分が所属していた人気バンドに楽曲を提供しながら、ビジネスでの楽曲制作に嫌気がさしていました。
そんなある日気まぐれで声を掛けた大原櫻子さん演じる女子校生の「理子」と付き合うことになるのですが、理子は天性の美声の持ち主であり、その才能を敏腕プロデューサーに見込まれ、3人組バンドとしてデビューすることになります…
一般募集のオーディションを勝ち抜き、これが映画デビューとなった大原さんの迫真の演技と、それを見守るような佐藤さんのナチュラルさが高評価されていますね。
また、「東京事変」のメンバーでもある音楽プロデューサー亀田誠治さんが手掛ける、大原さんの歌声が心地よく胸に染みる音楽も絶賛されています。
4位:バクマン(2015年)
(C)2015映画「バクマン。」製作委員会
引用元:映画.com
「DEATH NOTE(デスノート)」でも知られる原作・大場つぐみさん、作画・小畑健さんの同名人気コミックを、大根仁監督で実写化した作品です。
高校のクラスメイトである、高い画力を持つ真城最高(佐藤健さん)、文才と発想力に長けた高木秋人(神木隆之介さん)がコンビを組み、週刊少年ジャンプに連載を持つ漫画家を目指していく道のりを描いた青春ストーリーです。
原作も週刊少年ジャンプで連載されており、ジャンプの理念でもある「友情、努力、勝利」が詰まったストーリーで、その熱さをストレートに表現している俳優陣が高く評価されています。
また、原作のある映画はどうしても「まとめ過ぎ感」があり、低評価に繋がりやすいんですね。
本作も原作がコミックス20巻分あるため難しい部分はあるのですが、原作を読んだ人の評価が思いのほか高いので、原作ファンの方も観る価値がある作品ではないでしょうか。
そして、まだ女優デビュー2年目という黎明期の小松菜奈さんが本作の評価を高めていますので、ファンの方は必見ですね。
佐藤健主演映画の高評価ランキング3位~1位
ここからは佐藤健さん主演映画の、高評価ランキングベスト3作品を紹介します。
どの映画も甲乙つけがたい良作ばかりですので、注目してください!
それではご覧ください。
3位:8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年)
(C)2017映画「8年越しの花嫁」製作委員会
引用元:映画.com
YouTubeの動画をきっかけに話題となり、「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」のタイトルで書籍化もされた、結婚目前のカップルに起きた実話を映画化した作品です。
本作は実話に沿い、結婚式の3か月前に原因不明の病に倒れ昏睡状態に陥ってしまった麻衣(土屋太鳳さん)と、回復を祈り献身的に支え続ける尚志(佐藤健さん)の姿を描いた、ヒューマンドラマになっています。
実話ベースのため、大筋はもちろん事実通りですが、ラストに待つ奇跡までの道のりを2人や家族とのかかわりを深く描くことで、よりドラマチックに演出しています。
また、実在する人物を演じる難しさを主演の2人を始め俳優陣が見事にこなしきっており、この作品の根幹である「実話」の部分をより鮮明にしてくれているんですね。
それにしても、フィクションでここまでのストーリーを書ける人はまずいないというくらい奇跡的な話のため、感動系ドラマが好きな方に強くおすすめします。
2位:るろうに剣心 京都大火編(2014年)
(C)和月伸宏/集英社
(C)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会
引用元:映画.com
「るろうに剣心 京都大火編」は第6位で紹介した「伝説の最期編」との2部作で公開された、映画化第2弾の前編です。
原作のクライマックスでもある「京都編」を描いており、ここまで公開されたシリーズの中では最も評価の高い作品です。
前編である本作は「影の人斬り役」を止めた緋村剣心(佐藤健さん)と、その後継者となり明治政府への復讐を企てる志々雄真実(藤原竜也さん)との壮絶な戦いが描かれています。
大迫力の戦闘シーンやキレキレの殺陣などアクションシーンには前作から引き続き絶賛の声が多いですが、本作の評価をさらに高めているのは深みを増したストーリー性です。
二部作ということもあって登場人物のバックボーンがしっかり描かれており、それに応えるかのように神木隆之介さんや土屋太鳳さんなどの豪華俳優陣が、いきいきと役を演じているのが印象深いです。
それでいながらアクション映画らしい急展開もあり、スピード感も意識したストーリーになっているところが高評価されていますね。
1位:ひとよ(2019年)
(C)2019「ひとよ」製作委員会
引用元:映画.com
ランキング第1位は劇作家、演出家の桑原裕子さんが主宰する劇団KAKUTAが演じた舞台を、白石和彌監督がメガホンを取って映画化した「ひとよ」です。
子供に暴力をふるうDVの夫を子供たちのためにと信じ殺した母(田中裕子さん)が、15年後の再開を誓い自首します。
次男を佐藤健さん、長男を鈴木亮平さん、長女を松岡茉優さんが演じており、それぞれが母が父を殺した晩に追った心の傷や、世間のバッシングを受けながら、屈折して生きていく姿が描かれていきます。
切なくやりきれないような場面や家族の近くて遠い危うい関係などが浮き彫りになり、重苦しい展開が続いていきます。
しかし、時折くすっと笑ってしまうような会話やおとぼけエピソードなども交え、全体のムードを軽くしながらエンターティメントしてまとめあげている、監督の手腕に高い評価が集まっています。
佐藤健さんは本作の前後にるろうに剣心や亜人、いぬやしきなど、漫画を原作にしたアクションものへの出演が多かったため、こういった日常的な青年の役に新鮮味を感じたファンも多かったようです。
そのためか、心の奥底に暗い闇を抱えるいかつくやさぐれた次男を、見事に表現している演技力に対する高評価も目立ちました。
まとめ
今回は「【2010~2020年】佐藤健主演映画の高評価ランキングトップ10!」と題して、お伝えしました。
話をまとめます。
- ランキング第3位は、実話をナチュラルに演じた「8年越しの花嫁 奇跡の実話」
- ランキング第2位は、佐藤健さんの代表作でシリーズ最高傑作の評価「るろうに剣心 京都大火編」
- ランキング第1位は、やさぐれた風貌と心に深い闇を持つ主人公を上手く表現した「ひとよ」
個人的には悪役に挑んでいくキャラながら、そこまで正義の味方感もなく、性格も曲がっているような軸の無い役を演じ切っている亜人の永井圭がイチオシです。
カッコよくて強い緋村剣心や涙もろい優男ももちろんよいのですが、こういうどっち付かずのキャラが佐藤健さんには合うと思うので、ぜひ確かめてみてください。
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