2019年に本屋大賞を受賞した瀬尾まいこさんの「そしてバトンは渡された」が映画化されます。
原作はやや現実離れしている設定から、つまらない、面白くないという意見や、ストーリーに違和感を感じる方も少なからずいるようです。
そこで今回は「そしてバトンは渡されたはつまらない?面白くない?違和感ある?」と題して、映画版に迫っていきます。
そしてバトンは渡されたの映画のあらすじ
「そしてバトンは渡された」は原作につまらない、面白くないという意見はありますが、映画はどうなんでしょうか?
まずはそこを探っていくために、映画のあらすじをご紹介します。
映画そしてバトンは渡されたのあらすじ
映画「そしてバトンは渡された」のあらすじがこちらです。
主人公の森宮優子(永野芽郁さん)はこれまで3人の父親と2人の母親に育てられ、18歳にして4回も名字が変わっています。
現在は優しくて料理上手の義理の父森宮(田中圭さん)と2人暮らし、学校や恋愛など色々な悩みを抱えながら卒業式で披露するピアノの猛特訓中です。
一方、何度も夫を変えながら自由奔放に生きる梨花(石原さとみさん)ですが、みぃたんと呼ぶ泣き虫娘に精一杯の愛情を注いでいる様子です。
そんなある日梨花はみぃたんを残し忽然と姿を消してしまいます。
そして、優子の元に届いた一通の手紙をきっかけに、全く別と思っていた2つの物語が交差し始めます。
森宮には優子に隠していた重大な秘密があり、これまで優子を育ててきた親たちも命がけで嘘をついてきました。
そして、梨花は自分のためではなく、ある人を悲しませたくない一心で姿を消したのです。
別々の家族の物語は徐々に繋がり、親たちが命を懸けた秘密と嘘がひもとかれ、ラストへと向かっていきます。
これが映画のあらすじですが、実は原作とは視点が違っています。
映画ではあらすじの通り、優子と梨花という2人の女性目線からそれぞれのストーリーが展開していきます。
しかし、原作は終始主人公である優子目線で、過去と未来を行き来しながら進んでいきます。
さらに、映画の公式サイトには「原作と異なる驚きのラスト」というフレーズがつづられており、視点と共にラストも原作とは違うとアナウンスされているんです。
そしてバトンは渡されたはつまらない!面白くない!違和感あり?
本屋大賞は全国の書店員さんの投票だけで選ばれる賞で、「自分で読んでみて面白かった本をお客様に勧めたいから店に置きたい」という視点で投票します。
その大賞に輝いたのが「そしてバトンは渡された」です。
本屋大賞、またもや映画化!!
瀬尾まいこ
「そして、バトンは渡された 」#本好きな人と繋がりたい #映画好きな人と繋がりたい #本屋大賞#まちゃお765 #おのえ765 #まちゃおからバトンを渡された#まちゃおのえ765 pic.twitter.com/GIMejn5OVG— 茨木ザビエル (@LbBlcIBYlm0Qmzg) August 26, 2021
作家や批評家よりも一般読者に近い書店員目線で選ばれたわけですが、つまらない、面白くないという意見があるのは気になりますよね。
そのため、ここでは原作のあらすじの一部をご紹介します。
映画の情報としては未発表のネタバレを含みますので、もし映画を観る前に内容を知るのが嫌という方は注意してください。
小説そしてバトンは渡されたのあらすじ
映画では梨花の物語に登場する泣き虫娘の「みぃたん」。
実はこの娘が幼き日の優子であり、梨花は優子の実の父である水戸の再婚相手で、2番目の母親なのです。
水戸は仕事でブラジルに行くことになるのですが、梨花は日本に残りたいために水戸と離婚、優子も梨花と日本に残ることになります。
その後梨花は泉ヶ瀬老人と再婚し、優子には2人目の父親ができます。
しかし、梨花は泉ヶ瀬と数年後に離婚、年老いた泉ヶ瀬を1人にしておけない優子は数年間泉ヶ瀬と生活を続けます。
そして、いよいよ物語は現代へと移り、梨花は中学の同級生だった森宮と結婚、優子に3人目の父ができます。
梨花は泉ヶ瀬の承認を得て優子を引き取り、3人で一緒に暮らし始めます。
しかし、わずか2か月で梨花は「探さないで…」という手紙を残し失踪、優子は森宮と2人暮らしとなります。
つまらない!おもしろくない!違和感ありの理由は?
そしてバトンは渡されたの原作には
「登場人物が全ていい人過ぎる!」
「優子がずっとこの状況を受け入れ続けてきたのかはおかしい!」
こんな感想が多く見られます。
彼女の周りには、”いい人”しかいないのですから。
結局最後まで、なんだか夢のような物語で、現実味がなかったです。
もちろん、悲劇だけが好きというわけではないのですが・・・。引用元:シネマチェックから一部抜粋
「そして、バトンは渡された」の感想は「こんな現実ないわ。みんないい人で。あのお義父さんと恋に落ちるのかと思ってたわ」って。
映画はナイスキャスティングだと思う。石原さとみはあの義母なんだろうな~。ってイメージできる。お義父さんは高橋一生がいいな。#そしてバトンは渡された— ☆ゆう☆ (@yu5yu7yu) November 19, 2020
親が何回も変わるという設定ながら、優子はとにかく親たちに愛されて生きてきました。
現実を見れば連れ子が虐げられていることもあるし、実の子を虐待する親だっています。
しかし、この物語に登場するのは血のつながりが無くとも、できる限り精一杯の愛情を注ぐ人たちばかりですし、優子もこんなにも複雑な家庭環境を至って普通に受け入れています。
そのあまりの非現実さに違和感を覚え、つまらない、面白くないという意見になっているように感じます。
また、原作は優子目線で淡々とストーリーが進み、明確な敵も悪人も出てきませんから、話があまりにもスムーズに進み過ぎるため、それを退屈に思う方もいるようです。
しかし、ここまでお伝えしてきたように、映画は梨花の視点でも描かれており、ラストも違うと明言されています。
さらに、映画では優子の親たちが守ってきた秘密や嘘が隠されて進んでいくようなので、原作はヒューマンドラマですが、映画は謎解き要素が強くなります。
その謎はタイトルの意味が分かるラストに向けて一気に回収されていくはずですので、原作の淡々としたイメージは覆されていると思います。
そのため、もし原作を読んで面白くない、つまらないと思ったとしても、映画は観てみる価値があるのではないでしょうか。
まとめ
今回は「そしてバトンは渡されたはつまらない?面白くない?違和感ある?」と題してお伝えしました。
話をまとめます。
・家族の多様性、親子愛の形を大胆な設定で伝えている
・原作に違和感を覚える読者もいる!
・映画は原作と展開、ラストが違う!?
映画「そしてバトンは渡された」は、全てがこのタイトルに向けてストーリーが進んでいきますが、原作と違ってミステリー風になっているようですので、楽しみですね。
また、原作のイメージに合っているという評判も多い、豪華俳優陣の演技にも注目しましょう。
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